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「アジアの価値観と民主主義」シンポジウム
いまや多くの国々が民主主義を擁しているアジアで、民主主義が育ち、発展してきた背景には何があるのでしょうか。
アジアにはそれぞれの地域に根付く様々な思想や宗教が存在します。そんな多様性に富む社会の中で、既存の枠組みを超えて共有される普遍的、根源的な思想や価値観とは何か。
本シンポジウムでは、アジア地域の政治指導者・研究者らが各国・地域の民主化の経験や、民主主義を下支えする価値観とその普遍性について多面的な議論を展開します。
概要OVERVIEW
- 開催日時
- 2020年12月21日(月)
13:00 - 17:30
- 会場
-
日経ホール
東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル
- 主催
日本経済新聞社
- 共催
ヴィヴェーカナンダ国際財団(VIF)
- 協力
国際交流基金
- 後援
外務省、公益財団法人日印協会
- 参加方法・申込締切
本シンポジウムは会場での聴講か、オンラインでの視聴(事前登録制)のいずれかでご参加いただけます。
<会場聴講>
申込ページで「会場聴講チケット」を選択してお申し込みください。
会場聴講の応募締め切りは2020年12月14日です。
申し込みが多数の場合は抽選のうえ、事前にご登録いただいたメールアドレス宛にご連絡いたします。
当落の発表はメールのご連絡をもって代えさせていただきます。抽選の結果、会場聴講チケットに
当選されなかった方にはオンライン視聴サイトURLを開催前日までにご案内いたします。
新型コロナウイルスの感染拡大等の事情によりオンライン視聴のみに変更となる場合がございます。
この場合、会場聴講でお申し込みいただいた方にもオンライン視聴をご案内いたします。
<オンライン視聴>
申込ページで「オンライン視聴チケット」を選択してお申し込みください。
オンライン視聴の応募締め切りは2020年12月16日です。
視聴サイトURLは開催前日までに別途電子メールでご案内いたします。
- オンライン視聴方法について
視聴ページのURLは開催前日までに電子メールでご案内いたします。
※開始10分前までに一度視聴ページにお越しいただき視聴確認をお願いします。
- 言語
日本語、英語同時通訳
- お問い合わせ
「アジアの価値観と民主主義」シンポジウム 事務局
asianvalue@nex.nikkei.co.jp
プログラム Program
13:00~13:30 開会式・基調講演
ほか
13:35~14:45 第1セッション:「アジアにおける宗教と共生、信仰の自由」
山下 博司 東北大学名誉教授
<プレゼンター>
ビラヒリ・コーシカン シンガポール国立大学中東研究所長
ムッソリーニ ・シンスアト・リダサン アテネオ・デ・ダバオ大学アルカラーム研究所事務局長
<パネリスト>
アジュマルディ・アズラ インドネシア国立イスラム大学ジャカルタ校前学長
シャシ・クマール バーラティヤ・ヴィディヤ大学シュリ・サンカラチャリヤ・サンスクリット・カレッジ学長
藤田 光寛 高野山大学名誉教授
ユースフ・イムチャズ マレーシア国際イスラム大学イスラム思想・文明国際研究所准教授
15:00~15:40 特別報告:「オリンピック・パラリンピックの価値観と寛容」
河合純一 JPC会長
サラ・ウォーカー アスリート権利義務宣言運営委員会会長
15:50~16:50 第2セッション:「多様性の中の民主化~ガンジー生誕150周年」
渡部 恒雄 笹川平和財団上席研究員
<プレゼンター>
アルヴィンダ・グプタ ヴィヴェーカナンダ財団理事
ジェート・トーナワニック 私立アジア賢人大学法学部長
<パネリスト>
バドバヤル 政治経済評論家
陳 婉宜 財団法人台湾民主基金会副執行長(台湾)
フィリップJ.ヴェルモンテ CSIS所長
17:00~17:30 閉会式
登壇者 Speaker
マイトリーパーラ・シリセーナ
前スリランカ大統領
2015年から2019年にかけて、スリランカ大統領を務めた。
若者のグラスルーツ活動から政治のキャリアを始め、1989年に国会議員に初当選。
マハヴェリ開発副大臣を務めた後、農業・マハウェリ・灌漑大臣、保険大臣、防衛大臣を歴任。
2015年、統一候補として出馬し大統領選に勝利。
大統領選の勝利は、主に民主化や非政治化の取組によるものであった。
現在は国会議員。
アジュマルディ・アズラ
インドネシア国立イスラム大学ジャカルタ校前学長
1955年3月4日生まれ。歴史文学教授。ユスフ・カラインドネシア副大統領特別補佐官(2017年1月~2019年10月)、インドネシア国立イスラム大学ジャカルタ校大学院長(2007年1月~2015年3月)、インドネシア副大統領室社会福祉次官(2007年4月~2009年10月)を歴任。インドネシア国立イスラム大学学長を2期にわたり務めた(1998年~2002年、2002年~2006年)。
コロンビア大学中東学修士、歴史学博士取得(1992年)。博士論文は「インドネシアでのイスラム改革主義の変遷:17世紀及び18世紀の中東系・マレー系インドネシア人「ウラマ」のネットワーク」。2005年5月、キャロル・カレッジ(米国)名誉学位授与。
オックスフォード大学イスラム研究センターフェロー(1994年~1995年)、メルボルン大学名誉フェロー(2004-2009)を務め、研究賞の選考委員会に所属。アズハル大学(カイロ)、ライデン大学、オックスフォード大学、フィリピン大学、ニューヨーク大学、コロンビア大学、メルボルン大学等で客員研究員を歴任。国内外で各種論文を寄稿。44冊の著書の他、国際的な編集書でも執筆を担当。
シャシ・クマール
バーラティヤ・ヴィディヤ大学シュリ・サンカラチャリヤ・サンスクリット・カレッジ学長
サンチ大学仏教インド研究大学(インド)の初の副総長(2014-2016)、ジャワハルラール・ネルー大学サンスクリット研究特別センター長(2001-2007)を歴任。サンスクリット大統領名誉賞(2014)、ウッタラチャル・サンスクリット大学名誉文学博士号(2016年)等、複数の賞を受賞。インド国内外の会議に出席。47年間の教育者としてのキャリアおいて、クマール教授はサンスクリット研究の様々な側面に加え、インド哲学を教授してきた。2007年、オックスフォード大学ヒンドゥ研究センターのトリニティ学期中に客員教授を務めた。50名以上の学生の哲学修士、博士、博士研究員の論文を指導。インド哲学におけるヴァイシェーシカ哲学体系を専門とし、ヴェーダ、ウパニシャッド、バガバッドなどのインド文化の源泉となる書籍の研究も行う。35冊以上の著書、150以上の論文を執筆。主な著書は「Categories, Creation and Cognition in Vaisesika Philosophy」(2019)、「Vedavicaravithih」 (2018), Drops of Vedic Nectar (2016), Sanskrit Studies III (2014), Classical Vaisesika in Indian Philosophy (2013), Sanskrit Across Cultures (2007), Sanskrit and Other Indian Languages (2007), Veda as Word (2006), Self, Society and Value (2005), and Facets of Indian Philosophical Thought (1999)。
ユースフ・イムチャズ
マレーシア国際イスラム大学イスラム思想・文明国際研究所准教授
ジョージタウン大学(米国)アルワリード・タラール王子ムスリム・クリスチャン理解センター(ACMCU)・シニアフェローマヒドン大学(タイ)宗教学部仏教・ムスリム理解促進センターディレクターを歴任。
タイ及び等七次亜におけるイスラム並びにムスリム・仏教間対話を専門とする。オックスフォードイスラム世界百科事典(2009)、オックスフォードイスラム辞典(2003)、コーラン辞典(2002)、オックスフォード現代イスラム世界百科事典(1995)の編纂に貢献。ムスリム世界-イスラムと仏教特集(Vol. 100, Nos 2-3 2010年4月/7月号)の特別編集者を務めた。
近著に「アジアにおける多文化主義:平和と調和」(2018年)、「アラブ・セム語族の宗教伝統におけるナビ-ラス-ル:コーランの一神教、預言者ムハンマドとムスリム世界の見方の形成」(イスラム研究58(4)、2019年12月、pp. 519-533)、「スタディア・イスラミカ-ロヒンギャ危機の三つの顔:主教的ナショナリズム、アジアにおけるムスリムに対する偏見、市民権の否定」(2018年12月Vol. 25, no. 3, pp. 503-542)、「イスラム社会科学に関するアメリカンジャーナル-宗教アイデンティティとしてのナショナリストの民族性:ミャンマーにおけるイスラム、仏教、市民権」(2017年、4:4 pp. 100-119)、「ウイリー。ブラックウェル宗教間対話-イスラムと仏教」(キャサリン・コーニル編、2013年、pp. 360-375)。
ビラヒリ コーシカン
シンガポール国立大学中東研究所長
シンガポール外務省に37年間勤務し、駐ロシア連邦大使、国連常駐代表、外務次官を歴任。シンガポール大学ラッフルズ研究所、コロンビア大学で教育を受けた。
ムッソリーニ シンスアト・リダサン
アテネオ・デ・ダバオ大学アルカラーム研究所事務局長
バンサモロ議会議員。バンサモロ基本法を起草したバンサモロ暫定自治委員会委員を務めた。2016年3月~2017年3月まで、アル・アマナ・イスラミック・インベストメントバンク独立社外取締役。
20年以上にわたり、ミンダナオにおける平和構築のための宗教内部、宗教間の対話を促す活動に従事(1998~2003年はコミュニティ開発専門家の国連ボランティア)。コンラード・アデナウアー財団、アブドラ・ビン・アブドルアジズ国王宗教間・文化間対話国際センター(KAICIID)フェロー。米国務省による暴力的過激主義防止・対応のための国際リーダーシッププログラム(P/CVE)に参加。暴力的過激主義の防止・対応、イスラムマイクロファイナンスを通じたコミュニティ開発、バンサモロ平和プロセスの専門家。
山下 博司
東北大学名誉教授
東北大学文学部・文学研究科を経てマドラス大学哲学高等研究所博士課程修了、Ph.D.。名古屋大(大学院国際開発研究科)助教授等を経て、現在東北大学名誉教授、中村元東方研究所と国立民族学博物館の研究員。国際ドラヴィダ言語学研究所、国立シンガポール大学、タイ国立バンディットパタナシン舞台芸術大学等の客員研究員のほか、東京大学、東京外国語大学、金沢大学、山形大学、弘前大学等の講師を歴任。タミル学とヒンドゥー教に加え、移民研究、異宗教間関係、映画論等で調査研究に従事。主著に『新版 インドを知る事典』、『アジアのハリウッド―グローバリゼーションとインド映画―』、『古代インドの思想』、『インド人の力』(台湾でも出版)、『ヨーガの思想』(韓国でも出版)など多数。
バドバヤル
政治経済評論家
1954年生まれ。生化学者。クラクフ大学(ポーランド)、ロンドン大学インペリアルカレッジ卒。酵素学の研究に従事。
社会民主党の創設者であり、初の党首。1996年~2000年、国会議員及び財務大臣を務める。2000年以降はフリーライター。
北東アジアの経済統合を支援し地域の安全を促す活動を行うNGOである北東アジア協会会長。北朝鮮関連は同協会の主要な活動の一つ。北朝鮮がソフトランディングできるよう、バトバヤル氏は20回以上北朝鮮を訪問し、10年以上にわたり食糧支援を行ってきた。
モンゴルの著名な評論家、ライター。共産主義時代、ペンネームで政治に批判的な記事を執筆し、投獄された経験を持つ。社会主義の枠組み内から社会主義への批判を唱え、1980年代半ばまでには社会主義そのものに疑問を抱くようになった。1990年代まで執筆をつづけ、モンゴル社会に関する自説を提供した。「モンゴルの歴史、20世紀のモンゴル」を執筆(ケンブリッジ大学出版)。著書は多くの言語に翻訳されている。
陳 婉宜
財団法人台湾民主基金会副執行長(台湾)
ケティ・W・陳博士は、台湾民主基金会(TFD)の副会長。TFDの国際業務および一般管理部門の総監督を担当する。
政治学者であり、オクラホマ大学で学び、同大学で政治学博士号を取得している。専門分野は、比較政治学、民主化研究、国際関係、政治哲学である。また、政治学と国際関係の二つの学士号をオクラホマ大学で、政治学と心理学のデュアルディグリーをテキサス州ダラスの南メソジスト大学で取得。ニッケイ・アジア、チャイナ・ファイル、プロスペクト・ジャーナルに寄稿。また、ウォールストリートジャーナル、AP通信、アルジャジーラ、LAタイムズ、ニューヨークタイムズ、フィナンシャルタイムズ、ボイスオブアメリカ、BBCワールド、リベラシオン、ルモンド等を含む数多くの出版物および国際的メディアに登場している。2017年、台湾の社会運動に章を割いた博士の著書 “Taiwan’ s Social Movements Under Ma Ying-jeou(台湾馬英九政権下における社会運動)” および “Cities Unsilenced( 沈黙しない街)”が出版された。
渡部 恒雄
笹川平和財団上席研究員
東北大学歯学部卒業後、米ニュースクール大学で政治学修士課程修了。1995年に米戦
略国際問題研究所(CSIS)入所。客員研究員、主任研究員などを経て2003年より上級
研究員として、日米関係、アジアの安全保障などを研究。2005年に帰国。三井物産戦
略研究所主任研究員を経て2009年4月より東京財団政策研究ディレクター兼上席研究
員。2016年10月に笹川平和財団に移籍、2017年10月より現職。著書に『大国の暴走-
「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか』(共著、講談社)、『二〇二五年米中逆転
―歴史が教える米中関係の真実』(PHP研究所)など。
藤田 光寛
高野山大学名誉教授
和歌山県高野山生まれ。
東北大学文学部卒業、東北大学大学院文学研究科博士課程修了。
高野山大学文学部講師、同助教授、同教授を経て、2011年4月から2017年3月まで高野山大学学長を務める。この間に3回、ダライ・ラマ法王14世を高野山大学に招聘し、日本密教とチベット密教との学術交流を行う。
現在は 高野山大学名誉教授 高野山大圓院住職。専門はインド・チベット仏教学。
『仏教徒のあり方と戒律』(高野山大学)『はじめての密教の戒律入門』(セルバ出版)「インド・チベット仏教における大乗の瑜伽戒について」(『日本仏教学会年報』74)等多数。
フィリップJ.ヴェルモンテ
CSIS所長
2001年にCSISに着任。2001年、AusAID奨学金によりアデレード大学(豪州)政治学研究科で国際関係学修士号を取得。2012年、北イリノイ大学(米国)で政治学博士号取得。政策研究ネットワーク(ProREP)の創設者の一人。専門家としてメトロTVに出演しているほか、ジャカルタ・ポスト、テンポ誌に寄稿。専門分野は政党、選挙、地方分権、インドネシア国内政治。
河合 純一
JPC会長
公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会委員長。東京2020パラリンピック競技大会日本代表選手団団長を務める予定。2008年よりアジアパラリンピック委員会アスリート委員を務めている。早稲田大学教育学部卒業。2005年に同大学大学院教育学研究科修了。先天性ブドウ膜欠損症のため生まれつき左目の視力はなく、15歳で右目も失明し、全盲となる。5歳から水泳を始め、パラリンピック競技大会には1992年のバルセロナ大会から2012年ロンドン大会まで6大会に出場し、金メダル5つを含む合計21個のメダルを獲得(日本人最多)。2016年には国際パラリンピック委員会(IPC)の殿堂入りを果たす。
サラ・ウォーカー
アスリート権利義務宣言運営委員会会長
1998年、ニュージーランドのファカタネに生まれる。女子自転車競技・BMX選手。2008年北京オリンピックで第4位。2012年ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得し、ニュージーランド初のBMXメダリストとなった。
2016年にIOC委員に選出。「アスリート権利義務憲章」運営委員会会長を務める。
平林 博
日印協会理事長・代表理事
1963年東京大学法学部卒業、外務省入省。
在外公館では、イタリア、フランス、中国、ベルギー、及び米国に勤務。
本省では、官房総務課長、経済協力局長等を歴任。
在米大使館参事官時代に、ハーバード大学国際問題研究所フェロー兼同研究所日米関係プログラム研究員。
1990年駐米公使、1995年内閣官房兼総理府外政審議室長(現在の内閣官房副長官補)、
1998年駐インド特命全権大使、2002年駐フランス特命全権大使、在任中にリヨン第二大学より名誉博士号を授与、2006年在外公館査察担当大使。2007年外務省退官。同年から現職。
退官後、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科客員教授、国土交通審議会委員、日本国際フォーラム副理事長、日本戦略研究フォーラム会長、数社の社外取締役などを歴任。