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LCA 活用推進コンソーシアム 公開講演会・成果報告会
~バリューチェーン全体でのカーボンニュートラルに向けたLCAの今後の展望~
温暖化ガス(GHG)排出量削減のため、これまで各国政府や企業は多くの取り組みを進めてきた。さらに脱炭素イノベーションを加速していくためには、一貫性・信頼性のある適切な情報開示と評価基準が求められる。
産業技術総合研究所では、こうした観点から、LCAデータベースIDEA(Inventory Database for Environmental Analysis)を開発し、維持・更新を行ってきた。また、Scope3のデータ開示に対する要望の高まりに対応するためScope3算定ツールも作成した。
2020年7月「LCA活用推進コンソーシアム」を設立し、IDEAの活用の普及に努め、GHG排出量など環境負荷の見える化を促進してきた。同コンソーシアムは、活動の一環として、日本経済新聞社と共催で、公開講演会・成果報告会を開催する。
概要OVERVIEW
- 開催日時
- 2023年3月16日(木)14:00~17:15
- 参加費
無料
- 申し込み締切
2023年3月14日(火)17:00
- オンラインセミナー 参加について
お申込みいただいた皆様には開催前日までにご登録のメールアドレス宛に視聴ページのURLをお送りさせていただきます。
※お使いの端末のセキュリティー設定により、迷惑メールに分類されることがございます。
当日までに未着の場合は、一度、迷惑メールフォルダーをご確認ください。
※携帯電話のメールアドレスの場合、キャリアのセキュリティー設定により、受信できない場合がございます。メールの案内に従って記載のお時間までに視聴ページにお越しください。
※開始10分前までに一度視聴ページにお越しいただき視聴確認をお願いします。
- 主催
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 LCA活用推進コンソーシアム
- 共催
日本経済新聞社
- 禁止・注意事項
・視聴ページのURLを第三者に提供することは禁止いたします。
・オンラインセミナーの録音・録画・撮影は禁止です。
・撮影場所にお越しいただいてもセミナーに参加いただくことはできません。
・登壇者、および他の参加者への中傷、脅迫、いやがらせに該当する行為はおやめください。
・上記禁止事項が認められた場合、今後のセミナー等へのご参加をお断りする場合はございますのでご了承ください。
- お問い合わせ
LCA活用推進コンソーシアム事務局
◇専用メールアドレス lca-consortium-ml@aist.go.jp
(9:30~17:30 土・日・祝を除く)
プログラム Program
14:00~14:05
開会挨拶
玄地 裕氏
14:05~15:00
基調講演
組織のカーボンニュートラルに向けた今後の活動とLCAの活用
稲葉 敦氏
【講演内容】
2050年カーボンニュートラル実現のために、バリューチェーン全体での温室効果ガスの排出削減が求められている。本講演では、LCAに関するISOの検討状況について紹介するとともに、企業や団体がカーボンニュートラルに向けてどのような活動をしていくことが必要なのか、その中でLCAはどのような役割が期待されるかといった点について論じる。
15:00~15:30
講演
蓄電池におけるGHG排出量の見える化の取り組み
吉成 崇宏氏
【講演内容】
2050年までのカーボンニュートラル達成に向けて、電動車の普及や再エネの主力電源化による脱炭素化には蓄電池が不可欠かつ重要技術であるとともに、蓄電池それ自体の脱炭素化も進めていくことが必要である。経済産業省では昨年度から蓄電池のサステナビリティに関する研究会を開催し、サプライチェーンのサステナビリティ確保に向けた取組を促進している。
15:30~15:40
休憩
15:40~16:00
講演
製品開発におけるLCA活用の取り組み
大貫 良子氏
【講演内容】
弊社は、2003年から環境配慮設計を社内規則に定め、製品の環境負荷低減を推進して来た。このしくみにて、開発段階から環境配慮設計(DfE)目標を設定し、製品仕様決定時にアセスメントを実施。開発者は、各開発過程でLCAを使った環境負荷の定量化を行い、設計の指標としている。本講演では、昨今のカーボンニュートラル社会への高まりを背景に、開発指標としてのLCAの重要性と課題について発表する。
16:00~16:20
講演
再生材IDEAインベントリデータの作成とLCAへの適用事例
田中 涼氏
【講演内容】
リコーグループでは2030年目標として、スコープ3(調達、輸送、使用カテゴリー)の2015年比40%削減を目指しており、調達カテゴリーの削減に寄与するものとして、画像機器への再生樹脂の導入拡大を積極的に進めている。この取り組みによるGHG削減量を算出するために、サプライヤーご協力のもとIDEAインベントリデータを作成した事例について紹介する。
16:20~16:40
講演
GHG排出量の見える化のためのクラウドサービスの事例紹介
柴田 学氏
【講演内容】
サプライチェーン全体での脱炭素化やESGを含む非財務情報の開示が求められるなか、なぜ弊社サービスがNET-ZERO・サステナビリティリーダーに選ばれるのかを事例とともに紹介する。そして、精緻で網羅性の高いLCIデータベースのIDEAがいかに注目され、今後益々重要となっていくかをソリューションベンダーの視点からお話しする。
16:40~17:10
説明
IDEA Ver3.3の開発とLCA活用推進コンソーシアムの今後の活動
田原 聖隆氏
【講演内容】
産業技術総合研究所では昨年4月にインベントリデータベースIDEA Ver.3.2をリリースし、本年4月にはVer.3.3をリリースする予定である。Scope3算定ツールも開発し、すでに提供している。また、IDEAを用いたCO2の見える化の普及によって脱炭素社会を実現するため、2020年7月にLCA活用推進コンソーシアムを立ち上げ、現在、約300団体(企業、業界団体、大学、公的研究機関、官公庁、自治体等)が活動に参加している。IDEA Ver.3.3の概要とコンソーシアムの活動について紹介する。
17:10~17:15
閉会挨拶
稲葉 敦氏
※プログラム、講演内容は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。
登壇者 Speaker
玄地 裕氏
国立研究開発法人産業技術総合研究所 産業技術総合研究所エネルギー・環境領域安全科学研究部門 研究部門長
東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻博士課程中退。博士(工学)を1999(平成11)年3月に取得。博士論文のタイトルは「都市ヒートアイランドにおける人工熱の影響評価とその対策」。専門は、化学工学、環境工学、都市気候、半導体プロセス工学(企業での研究開発)。2021年4月より国立研究開発法人産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 安全科学研究部門 研究部門長を務める。
稲葉 敦氏
LCA日本フォーラム会長、LCA活用推進コンソーシアム会長、一般社団法人LCA推進機構(LCAF)理事長
1976年東京大学工学部卒業。東京大学大学院博士課程修了。公害資源研究所入所後、米国商務省火災研究所客員及びオーストリア国際応用システム研究所客員研究員、産業技術総合研究所LCA研究センター長、東京大学人工物工学研究センター教授、工学院大学先進工学部教授を歴任。現在、LCA日本フォーラム会長、LCA活用推進コンソーシアム会長、一般社団法人LCA推進機構(LCAF)理事長。工学博士。ISO14040/44改編(2006)共同議長。IPCC/AR5/WG3リードオーサー。日本工業標準調査会標準部会部会長などを歴任。『演習で学ぶLCA』(共編著,CAT,2018年),『 カーボンフットプリントのおはなし』(日本規格協会, 2010年),『 LIME 2-意志決定を支援する環境影響評価手法』(監修,丸善,2010年)他,著書多数。
吉成 崇宏氏
経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 電池産業室 室長補佐
2014年 京都大学 総合人間学部 卒業
2019年 京都大学大学院 人間・環境学研究科 相関環境学専攻 博士課程修了
2019年 Justus-Liebig-Universität Gießen, Postdoctoral fellow
2022年 経済産業省 入省、現職
大貫 良子氏
富士フイルムホールディングス株式会社 ESG推進部 環境・品質マネジメントグループ
2006年 富士フイルム株式会社 入社。グラフィックシステム事業部で印刷業界における環境安全を担当。アルミリサイクルの仕組み構築し、エコリーフやカーボンフットプリントを使った営業施策に取り組む。2011年より環境・品質マネジメント部にて、LCA評価指標を活用した製品の環境配慮設計(DfE)を推進。2018年より富士フイルムホールディングス兼務、2020年出向。DfEの対象をグループ会社に拡大し、Green Value Products認定制度を立上げるなど、継続して環境配慮設計に従事。
田中 涼氏
株式会社リコー プロフェッショナルサービス部 ESGセンター ESG推進室
2014年京都大学農学研究科修士課程修了後、電機メーカー、素材メーカーにて高分子材料の研究開発・用途開発に従事。2022年より現職にてグループ全体の環境負荷集計・分析、LCAの活用推進を担当。
柴田 学氏
booost technologies株式会社 CSO(サステナ責任者)
1988年、花王に入社。 研究所に所属し、さまざまな製品の生産技術開発と工場への実装を経験。その後、本社の環境の管理部門へ異動。環境全般と人権にかかる業務を推進。エネルギー・GHG管理、再生可能電力、プラスチック関連、水管理、LCA評価をはじめとする環境分野全般と人権活動を専門とし、中長期戦略策定や目標設定、グローバルな管理体制の構築と運営などを実施。さらにCDPをはじめとする社外調査対応や情報公開も担当。気候変動やサーキュラーエコノミー、プラスチックの分野で複数の社外委員を務めるとともに、社外講演にも多数登壇。2023年1月、booost technologiesのCSOに就任。
田原 聖隆氏
国立研究開発法人産業技術総合研究所 産業技術総合研究所エネルギー・環境領域安全科学研究部門 総括研究主幹、IDEAラボ長
博士課程の時よりLCA研究に従事し、LCAによる再生可能エネルギーによる発電技術の評価、乾燥地植林評価などで成蹊大学にて学位取得。1997年から2年間、日本学術振興会特別研究員。廃棄物処理技術、自動車のLCAを実施する。1999年より2年間、科学技術振興事業団博士研究員。乾燥地緑化プロジェクトで土壌科学、植物生理学に関する研究に従事する。2001年、産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センターに入所。LCAソフトウエア開発、インベントリデータベース開発、インベントリ分析、環境効率、持続可能な消費に関する研究に従事する。現在、安全科学研究部門IDEAラボにてインベントリデータベースIDEAの開発責任者として、引き続き研究を実施している。